形の紹介① 普及形1 普及形2
空手は初心者には技術の習得が難しく、普及していくのは難しいとされていました。
そこで、空手の普及や発展のために初心者向けの形として「普及形1」「普及形2」が1941年に作られました。
平成24年度からの武道の必修化により、
現在沖縄県では多くの中学校で空手の授業が行われていますが、
その際に使われることも多い形です。
○普及形1(9級)
1941年、松林流の開祖、長嶺 将真 (ながみね しょうしん)先生創作。
自然立ちと前屈立ちのみで構成されている形。
沖縄では、最初に習う形としている道場も多いです。
毎年沖縄で行われる「空手の日記念演武祭」で、
流派に関係なく演武される形です。
○普及形2 (10級、9級)
剛柔流の開祖である 宮城 長順 (みやぎ ちょうじゅん)先生創作。
1941年、撃砕1をベースに作られた形。
撃砕1は初心者には難しいため、三戦立ちを自然立ちに変更し
裏拳、足払いなど一部の技は省略されています。
普及形1と同じく、「空手の日記念演武祭」では流派に関係なく演武される形です。
*空手の形は創作者・系統ともに不明である場合が多いといえますが、この二つに関しては創作者・系統とも明確になっています。