沖縄空手康寧塾の皆様

 2021年1月の審査会より審査基準、審査形を改定いたします。
 改定に伴い、塾生たちは戸惑いもあるかもしれませんが、指導員一同、昇級、昇段に導けるよう指導に尽力する所存でございます。
 何卒ご理解とご承諾をいただきますようお願い申し上げます。

<改定の理由>
 日頃の稽古、審査会を行っていく過程で康寧塾の塾生には形の演武に際し、武道としての力強さ、技量を高める必要性があると感じておりました。
 また、空手を修めるためにも基本技の精度、気迫・気合、技への理解をさらに深めなければならないと考えております。
 その方法の一つとして、審査基準の変更の必要があると考えました。
 そのため、審査基準を下記の通り改定いたします。

<改定後の審査基準>
(10~8級)
・適切な掛け声、返事、挨拶ができること(指導員)
・形の順序を動き・気合ともに正確に覚えていること(審査員)

(7級~5級)
上記に加えて、
・緊張感のある場で普段通りの演武ができること(審査員)

(4級~1級)
 上記に加えて、
・技の分解を理解していること(指導員・審査員)
・相手を威圧する気合・気迫が出せること(審査員)
・技の正確性があること(適切に技を出せているか)(審査員)

(初段~)
昇級の審査基準に加えて、
・相手を想定した形が演武できること(審査員)
・技にスピード・キレがあること(審査員)

<審査形改定の概要>
 康寧塾初代会長である長堂光安は「沖縄空手の形を流派にこだわらず伝えていくべきだ」との考えを持っていましたが、実際には剛柔流の形が多数を占めていたことは否めません。

 そこで、今回の改定にあたり、他流派の形や古武道の形も審査形として含めることとしました。
新たに含めたのは、すべて長堂光安から伝授された形となります。
少林流から「ピンアン3段」「ピンアン4段」「ピンアン5段」の3種類、糸東流から「バッサイ大」、
古武道の形から「公方の棍」の各1種類です。

 10級、9級については、これまでは上級者も行う演武形を一律で採用していました。
しかし、この段階(級)において必要なのは、まずは基本技をしっかり習得することであると
考えに至りました。
 そこで、沖縄の道場では最初に習うことが多いとされる、初心者向けに作成された「普及形」
に変更いたします。